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ご挨拶

膵癌(膵ぞうにできるがん)は、治療がたいへん難しい癌です。日本では年間3万人以上の方が膵癌で亡くなっており、死亡者数は年々増加しています。膵癌で死亡する人の数を減らすには、早期診断と、より有効な治療方法の開発が重要です。とくに早期診断は、根本的に膵癌を治すためには必須だと考えられています。

しかし、膵癌の早期診断は、これまでは困難とされてきました。これから、早期診断を実現していくためには、ハイリスクグループ(膵癌に罹患する確率の高い人々)を対象として、膵癌発見のための検診を行うことが必要です。親子兄弟姉妹に一対以上の膵癌患者さんのいる家系を家族性膵癌家系といい、そのような家系の方には膵癌の発生する確率が高いことが知られています。

海外では、家族性膵癌家系を登録する制度が各国で設立されており、このような制度を利用して検診を行い、膵癌を早期診断する取り組みが行われています。日本膵臓学会は家族性膵癌登録制度を設立することを決定し、このたび、登録を開始することになりました。この登録制度により、わが国でも、家族性膵癌家系を対象とした早期診断や新規治療法の開発を行う基盤ができたことになります。

登録そのものは疫学的研究(集団を対象とした病気に関する研究)を目的としていますので、登録した方に直接メリットをもたらすものではありませんが、膵癌の治療成績を改善するためにはたいへん大事な制度です。また、登録した方には、希望される場合は、対象となる付随研究のご案内をする予定です。付随研究としては、ハイリスクグループを対象とした膵癌検診、家族性膵癌に対する新規治療法、ゲノム解析(遺伝子に関する研究)、早期診断マーカーの開発等が計画されています。

これまで治療が難しかった膵癌を克服するために、皆さまのご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

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眞島 喜幸
日本膵臓学会 家族性膵癌レジストリ委員会
患者代表委員
PanCAN Japan 理事長

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高折 恭一
日本膵臓学会 家族性膵癌レジストリ委員会
委員長
京都大学医学部附属病院 膵臓がんユニット長

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